小児歯科
乳歯は、永久歯に比べてとても軟らかく、そして小さい歯なので、虫歯に「かかりやすく」、しかもその「進行が速い」のが特徴です。
また、小児の治療は、年齢や虫歯の程度、性格などの違いによってそれぞれ変わってきます。
こうした小児に特有の治療背景を踏まえ、当院では、個々の年齢・成長などに合わせた虫歯治療を行っております。そのため、時には治療出来る年齢になるまで虫歯の進行を抑えながら待つこともあります。
お子様の歯の生え変わりの時期には個人差が大きく、乳歯で3~6ヶ月くらい、永久歯では1~2年も異なってくることがあります。
● 乳歯の頃からしっかり行いたい歯科治療
乳歯は生え変わるのだからと言って、おろそかには出来ません。乳歯には「食物を噛む」「発音を助ける」「顔の形を整える」「永久歯が正しく生えるための道筋を整える」など、とても大切な役割を担っていますし、虫歯になってしまうと、その下にある永久歯にも影響が出かねません。
乳歯の頃からしっかり歯科治療を行うことで、永久歯に生え変わった際の歯並びや歯の噛み合わせを整え、将来、充実した食生活を送ることが出来るようになるのです。
● ご家庭でできる虫歯予防
小児の虫歯の特徴は、年齢によって虫歯の出来やすい場所に違いがあることです。
1~2歳にかけては上の前歯が、2~3歳は奥歯のかみ合わせの溝、4歳頃はいちばん奥とその手前の奥歯の接している部分、6歳前後では、生えたばかりの奥歯(第一大臼歯または6歳臼歯と言います)の溝のところが虫歯になりやすいです。
年齢に対応した虫歯になりやすい場所を知った上でケアをすることは、小児の虫歯予防の大切なポイントです。
- ■ 生後6ヶ月未満
- まだ歯が生えていない時期は、湿らせたガーゼ等で、舌に溜まった白いカスを拭き取ってあげましょう。
- ■ 生後7ヶ月~8ヶ月
- 生後半年を超えると、赤ちゃんには小さな前歯が生え始めてきます。
歯の汚れに気が付きましたら、同じく湿らせた布やガーゼなどで優しく拭き取ってあげましょう。 - ■ 1歳~3歳
- 1歳を過ぎてからは、お子様が歯ブラシに慣れて頂くと同時に、歯ブラシやフロスなどを使って優しくケアしてください。
- ■ 3歳~5歳
- 3歳を過ぎられた頃からは、お子様ご自身に歯磨きの仕方を教えて、お子様ご自身で歯磨きできるように教えてあげてください。
もちろん、すぐにしっかり磨けるようになることは難しいので、最後はお母様・お父様のチェックや仕上げ磨きが必要です。 - ■ 5歳~6歳
- 5歳くらいから、毎食後に自分で歯磨きをする習慣をつけてください。
朝・昼・晩の3回磨いて、お母様・お父様は歯ブラシ・フロスなどにより仕上げ磨きを行うとともに、磨き残しのチェックをしましょう。 - ■ 6歳以上
- 6歳くらいの虫歯予防は、奥歯に「六歳臼歯」という大きな歯が生えてきます。
この歯は溝が深く、食べカスも溜まりやすいためチェックも念入りにしてあげましょう。